面接の基本マナー『受付や面接官にする挨拶の仕方』

面接のマナー挨拶

バイト、転職、就活など、どの面接を受けるときでも面接官や会社の受付の方に、挨拶をすることは当たり前です。
この時、どの程度の人がスマートな言葉づかいで正しい挨拶ができているでしょうか?

面接において「初めの挨拶」は、社会人としてのマナーを備えているのか判断する基準のひとつになります。
恥じない挨拶ができるように「受付時と面接官にする挨拶の仕方」を言葉づかいの例文と合わせてご紹介するので、この機会にしっかり身に付けておきましょう。

面接における挨拶のマナー

目次
  1. 受付の人にする挨拶の仕方
    声のかけ方
    お辞儀のタイミング
    挨拶の内容で重要な4つ
    受付に用件の伝えるには
    真似したくない挨拶
    相手に用件が伝わりやすい理想的な挨拶とは

  2. 面接官にする挨拶の仕方
    面接官と最初に言葉を交わすとき
    面接が終わった後に挨拶をするとき

  3. まとめ

1. 受付の人にする挨拶の仕方

大きい企業では、まず受付に挨拶することになります。
面接を受ける会社に着いたら、まず受付場所を確認し、人が居れば声をかけます。人が不在でインターフォンがあるときでも挨拶の仕方は同じです。

声のかけ方

最初に声をかけるときのさしつかえない言い方は、以下の3つです。

  • お早うございます。(午前11時まで)
  • 失礼します。
  • 恐れ入ります。

NGな言い方

声をかけるとき、つい使ってしまう「すみません。」という言い方は敬語ではありません
買い物や食事に行ったお店で、店員を呼ぶときは構わないですが、面接のときはNGです。

お辞儀のタイミング

受付では、深いお辞儀でなく会釈で構いません。
一言声をかけて相手と目線が合ったあと会釈をして要件を伝えると、一連の流れがスムーズです。

挨拶の内容

受付の人に一回で聞き取れるように伝えることが大切です。
事前に担当者が、受付の人に当日の来客を伝えていることが多いですが、漏れがあったり、名前を間違えて伝えていることもあるのでしっかりと挨拶します。

受付の人に伝える内容は4つです。

  1. 自分の名前
  2. 目的
  3. 約束の時間
  4. 約束した相手の名前
    (知らない場合、ご担当(採用)の方またはご担当者(採用者)様)

受付に用件の伝えるには

挨拶の一例
「私(わたくし)、本日の○時○分面接を予約しておりました田中○○と申します。
 ご担当者(採用者)の○○様お願いできますでしょうか。」

この例は面接を受けに来たことが分かる内容ですが、文の区切りが1つしかありません。
話すと早口になりやすく、言葉が途中で詰まる可能性があるので、挨拶に慣れていない人はおすすめしません。
次は正しい言葉の使い方ができていない例です。

真似したくない挨拶

間違った挨拶の例文
「面接に伺った○○と言いますが、担当の○○様を呼んでください。」

一見、簡潔で相手に分かりやすく伝えられていると思いますが、言葉の使い方ができていません

面接を受けに行った会社の人への挨拶は自分をへりくだって言う謙譲語や相手を敬う尊敬語、また丁寧語を上手に使う必要があります。これを理解していないと、失礼な挨拶になるため気をつけるべき部分です。
次に、先ほどの例文で間違った箇所を訂正します。

間違っている言葉と正しい言い方

  • 伺った伺いました、参りました(謙譲語)
  • 言います申します(謙譲語)
  • 担当ご担当(丁寧語)
  • 呼んでくださいお呼びいただけますか(丁寧語)

相手に用件が伝わりやすい理想的な挨拶とは

挨拶をするときのポイントは最初に一番伝えたい用点を話すことになります。
なぜなら挨拶を受ける側は、最後まで内容を聞いていなかったり覚えていないことが考えられるからです。
受付の挨拶で一番重要なことは、面接に来たこと(目的)とあなたが誰なのか(名前)です。

面接時の受付でする理想的な挨拶の例文
「失礼します。」
~ 軽く会釈をする ~
「本日、面接に伺いました田中○○と申します。
 ○時○分にお約束しておりますが、
 ご担当の○○様はいらっしゃいますか。」

受付の人が「お待ちくださいませ。」と答え、担当者を呼びに行ってくれるので「恐れ入ります。」と受け答えると、より丁寧な挨拶になります。

2. 面接官にする挨拶の仕方

面接を受けに行く会社が変われば、面接官に挨拶するシチュエーションはそれぞれ違ってきます。
緊張から気持ちが舞い上がっておかしな挨拶にならないためにも、最初の挨拶と締めの挨拶で何を言うべきか覚えましょう。

面接官と最初に言葉を交わすとき

受付で名前を伝えたので、面接官には自己紹介をしなくても名前が伝わっているだろうと解釈していませんか。
初対面同士の挨拶は名前を名乗ることから始まります。人とのお付き合いで考えてみると簡単です。
受付の人と面接官は同一人物ではありません。

面接官にする挨拶の例文
田中○○と申します。どうぞ宜しくお願い致します。
~ 深くお辞儀をする ~

シンプルですが面接官に伝えたい要点は名前であるため、この例文で十分です。

面接が終わった後に挨拶をするとき

最後は「有難うございました。」や「失礼します。」など、一言で挨拶を済ませるより面接をしていただいた感謝の気持ちが現れる言葉を付け加えたお礼の挨拶を心がけます。

面接官に一言添えたお礼の挨拶の例文
本日はお時間頂戴し、有難うございました。失礼致します。」
または
本日は貴重なお時間をいただき、有難うございます。」
~ 深くお辞儀をする ~

少しの差ですが、一言付け加えることで丁寧な挨拶になり、礼儀正しく感じが良い印象に面接官は受け取ります。

まとめ

いかがでしたか?
面接を受けに行くとき、面接官に質問される内容ばかりに気を取られて挨拶の仕方をおろそかになってしまうことは絶対に避けたいものです。
これからは面接のときも自然な挨拶ができるように、日頃から習慣づけておきましょう。

面接時の挨拶で大切なポイント
  • 丁寧な言葉づかいを心がけること。
  • 明るい声でハッキリと話すこと。
  • 語尾にかけて声が小さくなり聞き取りにくくならないように、最後までしっかりと話すこと。
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