就活の面接で見られる「30のマナーと採用ポイント」

就活や転職の面接のときのマナーや、採用担当者が見るポイントをご紹介します。

目次
  1. 基本的なマナー
  2. 面接時のマナーやポイントなど

就活の面接で採用担当が見る基本的なポイント

1. 爪は切っておく

スーツをビシっと着こなしていても、爪が伸びたままの人がいます。
面接は、細かいところまで見られるので身だしなみは大切に。

2. 面接官はスーツの「シワ」も見ます

アパレル企業では「私服で来てください」と言われる場合もありますが、基本的にはスーツ着用です。

その際よれよれのスーツでは印象がよくありません。
面接官に、「この人は大事なお客さんの前でも、気が使えないのかも…」と判断される可能性があります。

就活の面接で採用担当が見る基本的なマナー

また、シャツはスラックスに入れてベルトも忘れずにしましょう。

3. 汚い靴はNG

就活や転職活動をしていると、自然と革靴を履く機会が増えます。かかとが磨り減っていたり、汚れていないかチェックしておきましょう。
靴が汚れていると、全体がダラしなく見えてしまいます。

面接は1回1回が勝負なので、見落とさないように。

4. 意外と「寝グセ」を気にしない人が多い

経歴や面接中の会話はしっかりしていても、後ろ髪など寝癖がついたままの人がいます。
清潔感がなくスケジュール管理ができない人とも思われるので、身だしなみはきちんとしておきましょう。

5. 姿勢正しく、歩き方も美しく

猫背だと自信がなさそうな人に見えます。胸をはって背筋を伸ばしましょう。
また歩き方も変に内股や “がにまた” の場合、マイナスの評価につながることもあります。

採用された場合は、あなたはその会社の社員となります。つまり会社の看板を背負うのです。
入社後のことを意識して、立ち振る舞いを意識しましょう。

6. 面接会場には5分前に着いておく

時間は厳守です。ただし15分以上前に受付に行くことはマナー違反。
先方にも都合があるので、早く到着しすぎるとかえって迷惑になります。

7. 吸っていなくても、たばこの臭いは大丈夫?

吸っていなくても、たばこの臭いは大丈夫?

面接前にタバコを吸って気持ちを落ち着かせるのは、絶対にNGです。
また、吸っていなくてもスーツに臭いがついている場合もあります。

事前にチェックしておきましょう。

8. 携帯電話を見ない。事前に切っておく

マナーモードであってもバイブレーションの振動があった場合、面接に望む意識の低さが目立ちます。
事前に電源を切っておきましょう。

また面接の待ち時間に暇つぶしで携帯を見るのはもってのほかです。

9. 面接場所の近くでは行動に注意する

面接会場の近辺には、社員がいることも考えられます。
たとえば時間に余裕があるからといって、近くのコンビニで “雑誌を立ち読み” なんてところを見られることもあるかもしれません。

くれぐれも行動には注意しましょう。

10. コートは会社に入る前に脱ぐ

ビジネスマナーです。コートは待合室や、面接の部屋に入る前に脱ぐのではなく、会社に入る前に脱いでおきましょう。

面接のマナーとポイント

面接のマナーとポイント

11. すれ違う社員や受付の人にも自然な会釈を

会社の中にいる人には、状況に応じて会釈を意識するようにしましょう。
面接後、受付の人が採用担当者に「さっきの人、印象がとても良かった!」と耳打ちすることがよくあります。

詳しくは面接の基本マナー『受付や面接官にする挨拶の仕方』に書いています。

12. 入室前にはドアを3回ノックする

中に聞こえる程度の適度な強さでノックしましょう。
最近では3回は多いという話もありますが、無難に3回が良いでしょう。

13. ノックの後、返事が聞こえてから「失礼いたします」

返事がなかったり、中に案内もされていないのに、ドシドシ入室してはいけません。

14. 入室後、体ごとドアの方に向き直ってから閉める

面接官を見ながら手を後ろに伸ばしてドアを閉めるのはマナー違反です。
ドアは正面から静かに閉めましょう。

※ ドアノブを先に回しておくことで、閉めたときに「ガチャ」と音が鳴りにくいです。

15. 椅子に座るように促されたら「失礼いたします」

椅子に座るように促されたら「失礼いたします」

椅子に勝手に座ってはいけません。
面接官に「どうぞおかけください」と促されてから座りましょう。

16. 荷物は足元の床に

ひざの上に荷物を置かず、足元に置きます。その際、利き手側に置く方が履歴書などの書類を取り出しやすいと思います。

また、カバンを置くタイミングは椅子に座ったあとです。

17. 緊張により無表情になっていないか

普段は陽気な人でも、面接中は緊張でむすっとした顔になる人がいます。
この場合、「この人は高圧的だな」と勘違いされるおそれもあるので、笑顔を意識しましょう。

18. 聞かれていないのに発言しない

聞かれていないのに発言しない

気づいていない人が非常に多いです。

面接ではその場の空気に合わせて会話をすることもあります。ただ、その流れで自分勝手に「自己アピール」や「志望動機」など、考えてきたことを一気に話そうとする人もいます。
もちろん状況によりその判断が良いときもありますが、あせって前のめりになるのではなく落ち着いて人の話を聞く姿勢を忘れてはいけません。

全力を尽くす場ではありますが、質問されてから応えることを意識しましょう。

19. 「私」を使う

一人称に「僕は~」、「自分は~」と使わないように気をつけましょう。

20. 話し言葉は「御社」を使う

貴社は敬語にあたりますが、これは書き言葉です。
面接では「御社」を使いましょう。

21. 間違いやすい敬語

間違いやすい敬語

「了解しました」「了解です」はNG。
正しくは「承知しました」「かしこまりました」です。

また「させていただいております」は、「しております」が適切な表現。

22. 本音と建前はあっても、ウソをついてはいけない

採用してもらうために、自分の能力を偽ってはいけません。
面接官もさまざまな人を見ているので、簡単なウソは見抜かれます。

また転職面接の場合は退職理由をそのまま話すと悪い印象を与えることもあるので、状況によっては退職理由が面接で言いにくい!病気や人間関係をうまく話す方法を参考にしてください。

23. 自分への視線が外れたときに気を抜かない

集団面接の場合、ほかの応募者が発言しているときの態度に気をつけましょう。
人は視線がないときこそ普段の姿が出るものです。そういったところを面接官は必ず見ています。

24. 失敗をおそれて何も話さないのは損

面接に正解はありません。
あなたがどれだけパーフェクトな結果を残したと感じても、そのときの面接官や採用担当によって受け取り方は変わります。
だからこそ失敗をおそれるよりも、全力で望んだ方が後悔しないで済むでしょう。

また集団面接のときに多いのですが、緊張もあり何も話さない人がいます。

「間違って変なことを話してしまわないかな…。」

ヘタに発言して落ちることを避けたい気持ちも分かりますが、面接はアピールをする場所です。何かを発言しないと、何も残りません。

特に大学生の就活においては同年代の競争率も高いので、少しでも印象を持ってもらうように意識しましょう。

25. 「逆質問」はアピールの時間

面接の終わりには「なにか質問等はございませんか?」と聞かれることが多いです。

このときに自分の強みにつなげられる質問や、入社に意欲的だと感じられる質問を用意しておくと大きなアピールになります。

初対面の人と話すときを思い浮かべてください。相手が「あなたのことをもっと知りたい!」と興味を持ってくれると嬉しいと思います。

26. 面接が終われば、椅子をもとの位置に戻す

面接がおわったあと、ひいた椅子を静かにもとの位置に戻しましょう。
「終わった!」と気がゆるみ、ついつい忘れてしまいがちです。

27. 面接のお礼と一例

面接のお礼と一例

席を立って一例し、「本日はお忙しい中、お時間をいただきありがとうございました。」とお礼を言いドアに移動します。

28. 退室前にドアの前で一例

面接官の方に向き、「失礼いたします。」と言い、一例しましょう。
ドアは音が鳴らないように静かに締めます。

29. コートは会社を出てから着る

コートは会社を出てから着ましょう。ビジネスマナーです。

また面接が終わったことで安心する気持ちも分かりますが、会社近辺の行動には注意しましょう。どこで見られているか分からないので、たばこを吸うなど印象がよくないことは控えた方がいいと思います。

30. お礼のメール

面接後にお礼のメールを送る人は少ないです。
たしかに大企業になるほどお礼メールはほとんど合否に影響しない傾向にあります。

しかし、たった1通のメールが好印象を与え人事に大きなアピールになることもあります。
「本日はお忙しい中、面接に貴重なお時間を割いていただき誠にありがとうございました。」といった簡単なもので問題ありません。

詳しく解説:就活や転職面接のお礼メール【人事の声】(テンプレつき)

さいごに

どのように着飾っても、普段からマナーを意識している人の行動は違います。

マナーとは相手への気遣いや配慮が形となったもの。
そういった気持ちを心がけておくことが、就職活動において良い結果を生むのではないでしょうか。

転職の面接「入室のマナー」ノックの回数や椅子の座り方などの作法