面接で、前に勤めていた会社の退職理由を質問されることがあります。

しかし試用期間中に辞めてしまったり、病気や人間関係が理由の場合は表現を間違えると悪い印象を与えかねません。

このページでは、そのような理由を「好印象に話すポイント」を解説しています。
ぜひ転職活動などに役立ててください。

面接で言いにくい退職理由を上手に回答する方法
  1. 人間関係が原因で退職した場合
  2. 体調不良で退職した場合
  3. 短期間で退職した場合
  4. 会社への不満で退職した場合

人間関係が原因で退職した場合

人間関係が原因で退職した場合

【例】上司のパワハラによるストレスがつらくて…

営業ノルマがきつくて毎日いろんな会社を駆け回り、終電ギリギリまで仕事をする生活をしていました。
月々のノルマが達成できないと、上司がこわくてこわくて。

上司は嫌味が多く感情的な人で、怒らせると事務所に罵声が飛び交います。この先もずっと上司とノルマに追われるのか……と考えると、ストレスでやっていけそうにないなと思い退職を決意しました。

面接で見られるポイント

パワハラなど人間関係が原因で退職をした場合、どれだけ理不尽な内容であっても面接官に良い印象は持たれません。
場合によっては「コミュニケーションがヘタなのでは?」とも思われます。

人間関係が原因の場合、決してそれを“わざわざ” 口にしないこと。

まずは退職理由の具体例にあるような「培った営業のスキルを活かしたいと考え退職を決意しました」「”より一層”自分を高めるための時間を作りたかった」など、ほかに思い当たる理由を探しましょう。

その上で月々の目標を達成するために会社に貢献したことや、終電まで仕事をしていた経験など仕事に取り組む姿勢や責任感をアピールしてみてはどうでしょうか。

気をつける点
人間関係でつらかったことを話すと、面接官によっては「うんうん……それは大変でしたね。」と話を聞いてくれるかもしれません。
しかし、面接は自分をアピールする場所です。愚痴を吐く場所だと履き違えてはいけません。

病気などの体調不良で退職した場合

病気などの体調不良で退職した場合

【例】体調を崩して辞めましたって面接で言うのは…NGですよね

もともと体力に自信がなく、風邪や頭痛で会社をよく休んでいました。
それが原因で取引先に迷惑をかけることもあり、最初は心配してくれていた同僚にも次第にあきれられる始末。

自己嫌悪にも陥り体調も崩して、だんだんと会社に行くことがつらくなり辞めてしまいました。

面接で見られるポイント

会社は、頻繁に体調を壊す人を採用しようと思いません。
どのような理由であっても、「体調管理ができないのでは?」「仕事がつらくなったら辞めるのでは?」といったように “社会人として甘い人” という判断をくだします。

ここで大事なのは、現在の健康状態。

採用担当は「来てもらったとしても、また体調が原因で辞めたりしないか?」と再発の心配をします。求人情報を出してから採用するまでには大きなコストがかかるからです。
すぐに辞められてしまうと、企業にとっては損失でしかありません。

よって、現在の体の健康状態は明確に答えられるようにしておきましょう。
病名や症状はナイーブな話しですが、そこがはっきりとしないと採用担当者の心はつかめません。

もしあなたが「また辞めて同じことを繰り返すかも……」と自信がなければ、まずは体調を万全に治したり、働き方を変えることが大事です。
最近ではサグーワークスなどで誰でも簡単に在宅業務が始められるので、そこから仕事を始めるのも1つではないでしょうか。

気をつける点
体調不良や仕事の失敗により自己嫌悪に陥る気持ちは分かります。
しかし自分の弱さを認めた上で、今自分は何ができるか、どう動くべきか考えることが大事です。

試用期間で辞めたりと短期間で退職した場合

試用期間など短期で辞める

【例】求人募集されている内容と違っていたため

求人情報に掲載されていた内容とまったく違い、3ヶ月の試用期間中に辞めました。

事務の応募をして面接もその内容で受けたのですが、入社日に
「人が急に辞めちゃって、当分のあいだ販売員として働いてもらいたい」
と頼まれました。

話が違うとは申し出たものの、難しいらしく(面倒なトラブルになるのもな……)と思い、試用期間内にフェードアウトするように辞めました。

面接で見られるポイント

短期間で前職を辞めた人は「ここでも長続きしないだろうな」と判断されます。
よって、面接官になぜ辞めたのかを納得してもらう説明をしなくてはなりません。

ポイントとしては、愚痴にならないように気をつけることです。

どのような求人でも、いざ働いてみると思ったよりも魅力が感じられなかったり、募集内容と違うことは少なくありません。だからこそ、以前の会社に入社してからあなたがどう行動したかを伝えましょう。

気をつける点
短期間で辞めた理由が会社側に明確に比がある場合でも、「冷静に状況を判断した上で自分の意思を伝えるような行動・努力をしたかどうか?」が大事です。

会社がどうこうではなく、あなたが何をしたか。これを具体的に話すことによって退職理由が魅力的に変わります。

「不満」が退職理由の場合

給料が少ない、残業が多いなど「不満」が退職理由の場合

【例】給料が少ない。残業が多い。家庭がうまくいかない…

毎日残業は当たり前。土日も休みを返上して出勤することが多く、よくそれが原因で妻とケンカをしていました。

給料も安く、働きに見合った額とは思えない……しかし家族を養うためには頑張らなければならない……。

そのような不満がたまり、環境を変えようと転職を考えました。

面接で見られるポイント

給料や業務時間の不満は人によって感覚が違うので、言い出すとキリがありません。

「残業をしたくない」
「休みがほしい」
「家庭環境をよくしたい」
「給料をもっと多くほしい」

…などなど。

しかし、面接官などの採用担当者が見るところは、あなたの能力と、しっかりと働き会社の売り上げのために努力をする人かどうかです。
不満をそのまま話すのではなく、不満に感じていたが、それでも”やってきたこと”に焦点をあてましょう。

そして自信を持って仕事をしてきたならば、具体的に数字で表現しましょう。
「月に○○時間の残業は当たり前でしたが、仕事が好きだったので…」など、あなたのアピールに言いかえられます。

気をつける点
面接を受ける会社の下調べは必ずしておきましょう。
前職の話を具体的にしても、あなたの頑張りが面接を受ける企業と釣り合わなければアピールになりません。

さいごに

すべての退職理由にあてはまるのは、勤めていた会社の魅力がなくなったか、不満が募ったからでしょう。
しかしそのことを面接で話しても、採用側にあなたの魅力は伝わりにくいです。

大事なことは、前の会社のマイナス面を発言するのではなく、あなたが退職までにどう頑張ってきたかプラスの発言をするように心がけることです。

このことを意識すると、面接の成功率は格段に上がります。

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