ワークライフバランスとは?女性に転職のすすめ仕事と生活の両立

「ワークライフバランス求人」「ワークライフバランスを実現できる企業」という言葉を耳にする機会が増えてきましたが、それらの意味を知らない人は多いでしょう。

今回はこのワークライフバランスについて分かりやすく説明します。

ワークライフバランスとは

そのまま日本語に略した『仕事』と『生活』の『調和』の実現という意味です。

詳しくは1人ひとりが仕事だけでなく家庭生活やプライベートにおいて充実し、満足する生き方ができるよう社会全体で実現させる取り組みのことを指します。

国の取り組み
平成19年12月に「仕事を生活の調和(ワーク・ライフ・バランス)憲章」と「仕事と生活の調和推進のための行動指針」が策定。
平成22年6月には新たに「仕事と生活の調和の実現」に向けた取り組みが決議され、ワークライフバランスを取り入れた企業が増加しています。

仕事と生活の調和がなぜ必要なのか

なぜ今このワークライフバランスが必要なのでしょうか。

それは現代社会において少子化問題、人口減少による労働力不足社会の活力低下の問題が、私たちの充実感・満足感に関連があると考えるからです。
1人ひとりの仕事と、生活の調和の実現こそが、未来へ理想の社会作りに必要なのです。

女性は結婚をきっかけにワークライフバランスを考えるべき

女性は結婚をきっかけにワークライフバランスを考えるべき

女性は「結婚」「出産」「育児」「転勤」さらには「親の介護」と、生活スタイルの大きな変化が多くあります。

事前にワークライフバランスのあり方が考えづらいものですが、軽い気持ちでも自分の希望する充実した生き方、やりがいの感じる働き方とはいったい何か?と意識してみましょう。

5年先のライフスタイルの割合を考えてみる

50%が仕事、30%が家事や育児、10%が趣味や余暇、10%が勉強と、数字で明確にすることより具体的に未来の自分を描いてみましょう。
それも考えられないというのなら1日のライフスタイルを見直すのがおすすめです。

24時間のうち仕事、家事、育児、趣味にどのくらい費やしているのか?
ワークライフバランスにおいて時間の使い方は重要で、1日の限られた時間を有意義に使えるかは自分にかかっており、それが5年後、10年後の人生にも影響がでてくるのです。

転職が考えるきっかけに

ワークライフバランスは仕事と生活の両立を目指すものです。

  • 結婚することにより独身時代と同じ働き方をすると家事が全く出来ない
  • 在職中の会社に産休制度がないため仕事を続けることが難しい
  • 夫の仕事が忙しく育児と家事の重荷が女性の肩にかかり、希望の形態で働けない

このように働きたくても働けない状況が起こります。
それをマイナスに捉えるのかプラスに捉えるのかは気持ちの持ち方次第。別の企業に転職するきっかけになり、結果的に仕事と生活の両立ができプラスに働くことだってあります。

仕事と生活のバランスが整えられてこそ、充実した満足できる生き方ではないでしょうか。
バランスが取れてないと感じるのであれば、今の仕事があなたには向いていないのかもしれません。

ワークライフバランスを取り組む企業のメリットとは

  • 育児休暇や介護休暇などの休業制度を見直すことで、女性の定着率が向上し、離職率の低下により優秀な人材が留まることができる
  • フレックスタイム制や短時間勤務など就業時間の見直しを行ったことで、従業員の時間管理能力が上がり、仕事への意欲、満足度などの意識変化へつなげられる
  • 残業規則を改めた結果、従業員の心身、健康状態の維持に努められた

一例ですが、ワークライフバランスを強化した企業の報告からはコスト削減につながり、会社の活性化につながるなど多様なメリットがあることが分かっています。

これからの取り組み

私たちが仕事と生活の調和を目指した生き方には、社会全体の取り組みが不可欠です。
今後の課題は企業側にも働く側もメリットがある、「ワークライフバランス」の認識が高まることではないでしょうか。

それには企業がさらに働きやすい社会を実現するために、若年者の経済的自立支援や、有給休暇取得の義務化育児休暇取得実績の向上などの環境整備の実現しなければなりません。
これにより、女性にとっても自分の能力を発見し可能性に挑戦できる機会が増えていくことでしょう。